“役員”男性 秋元議員とのパイプ役か
カジノを含むIR(=統合型リゾート施設)への参入を目指す中国系企業をめぐる外為法違反事件で、この企業の「役員」を名乗る日本人男性が、自民党・秋元司衆議院議員と中国系企業とのパイプ役だった可能性があることがわかった。
この事件では、自民党・秋元司衆議院議員の事務所2か所が東京地検特捜部の家宅捜索を受けている。
関係者への取材で、中国系企業の役員を名乗る日本人男性が、IR誘致を目指していた北海道留寿都村の関係者と秋元議員をつなぐ役割をしていた可能性があることがわかった。
この日本人役員は、これまで度々、留寿都村を訪問していたが、去年4月、留寿都村の関係者に、国交省副大臣室で秋元議員に会うよう頼み、IR誘致の陳情を行う機会をセッティングしたという。
また、秋元議員が講演を行った沖縄のシンポジウムでも同行する姿が目撃されていて、特捜部は、この日本人役員が秋元議員と中国系企業のパイプ役だった可能性もあるとみて、慎重に調べているものとみられる。