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宙に浮かぶ5体の“ねぶた”ホテルで展示

2020年2月2日 13:26
宙に浮かぶ5体の“ねぶた”ホテルで展示

青森市のホテルでは、5つのねぶたが宙に浮かぶように展示されている。1年を通して宿泊客たちを楽しませるとともに、ねぶた祭の魅力発信に努めている。

青森ねぶたを常設したのは、青森市本町2丁目のアートホテル青森。制作を担当したねぶた師の内山龍生さんたち3人のねぶた師が見守る中、点灯式が行われた。

ねぶたはロビーにある四方の壁に1つずつ、12階までの吹き抜けの中央には1つ、つり下げられた。題材は内山龍星さんが「毘沙門天」、林広海さんが歌舞伎の「和藤内」、立田龍宝さんが「義経渡海」。

ねぶたは高さ2.5メートル、幅6メートルの中型で、奥行きは2メートルと壁に掛けられるように薄く仕上げた。そして、林広海さんが制作し、吹き抜けにつり下げられた円柱型のねぶたは、コイが滝登りをして龍になる「登龍門」を表現している。

ねぶた師・内山龍星さん「ねぶた師冥利に尽きる」「長く持つような耐久性のあるもので考えた。それが一番大変だった」

ねぶた師・林広海さん「ねぶたを宙につるすのは私自身、初体験だし、円柱であれば360度、2階からも3階からも見られるので、こういう形で作った」

ねぶた師・立田龍宝さん「明かりがついてこそ、ねぶたは生きるので、(インスタとか)いろんな形でお客様にも情報発信をしていただければ」

5体ものねぶたがホテルで常設展示されるのは初めてだという。

アートホテル青森・加藤麻紀総支配人「全国にたくさんあるアートホテルの中でも、まさに本当のアートホテルになったと思う」

アートホテル青森では、ねぶたを毎晩点灯し、館内ではねぶた囃子を流すなど、年間を通じて青森ねぶたの魅力発信に努めることにしている。

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