注意喚起のモニター常時監視へ、停止位置は光反射塗装に切り替え 羽田事故受け国交省が緊急対策
日本航空と海上保安庁の航空機が衝突した事故を受け、国土交通省は管制官が離陸の順番を示す情報を航空機に提供しないことなどを盛り込んだ緊急対策をとりまとめました。
緊急対策では、航空機の発着回数が多い羽田を含む7空港で、滑走路への誤進入があったとき、色で注意喚起するモニターを常に監視する管制官の配置を行います。
また、事故をめぐっては、管制官が交信で伝えた出発順を意味する「ナンバーワン」という言葉を海保機が離陸許可と誤認した可能性があることから、当面の間、管制官は事前に出発の順番を伝えずに離陸許可を出すとしています。羽田では8日から、すでに実施されていますが、今後、すべての空港で順次運用するということです。
そのほかにも、滑走路手前の停止位置標識を暗い時間帯でも見やすいように、光で反射する塗装に切り替えます。
こうした対策に加え、国交省は有識者による検討会を立ち上げ、さらなる安全対策を協議するとしています。