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日本各地で観測史上1位の記録的な大雨 冠水や崩落も…

2022年7月12日 22:05
日本各地で観測史上1位の記録的な大雨 冠水や崩落も…

12日、大気の状態が不安定で、埼玉県では「記録的短時間大雨情報」が出ました。兵庫や新潟、埼玉では、観測史上1位の雨となったところもあり、被害も確認されています。

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夕方になり、都内でも雨が激しく降り始めました。帰宅時間とちょうど重なり、傘1本をシェアして帰宅する学生がいる一方、諦めてびしょぬれで帰宅する学生もいました。

学生
「きょう(傘)持ってきてない」

――だから髪の毛とかぬれている

学生
「はい」

昼ごろから、関東地方は断続的に局地的な大雨に見舞われていました。

温泉街がある群馬県草津町では、上には霧が、下には湯畑ですべてが真っ白になっていました。その草津も夕方になると、ひっきりなしに雷の音がとどろいていました。

温泉街から徐々に観光客の姿が消え、午後4時半ごろにはこの日1番の激しい雨が降ってきました。観光案内所では、職員が土のうを積んでいました。

観光案内所 職員
「(雨が)たまっちゃう。1回、この中に水が入ったことがあって、きょうは久しぶりにすごい雨です」

埼玉県鳩山町付近では、数年に1度の猛烈な雨が降ったとみられ、「記録的短時間大雨情報」が発表されました。

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連日の暑さから一転、まるで梅雨へと“逆戻り”。強い寒気を伴った「低気圧」などの影響で、12日は「記録的な大雨」に見舞われたところもありました。

午前8時半ごろの兵庫県芦屋市では、大量の雨水が駅前の歩道橋の階段を滝のように流れる中、階段をそのまま下りる人の姿もみられました。

水しぶきをあげて進む車。その手前の歩道には大量の水が…。道路の冠水も相次いだ神戸では、午前9時過ぎまでの6時間に、観測史上1位となる130ミリの雨を観測しました。

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新潟県上越市安塚では、1時間に65.5ミリの雨が降り、観測史上1位の記録となりました。

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新潟県は、未明には「雷」も鳴り響きました。

一夜明けた、新発田市内の小学校には、大勢の消防隊員が集まっていました。調べていたのは、落雷から通信機器を保護するための「保安器」です。付近で落雷が発生し、「保安器」が黒く焼け焦げる被害が発生したということです。

また、記録的な雨に見舞われた兵庫県神戸市内では、住宅の石垣が2メートルから3メートルにわたり崩落しました。住民などにケガはなかったということですが、石垣が崩落した家の住人は「今週ずっと雨なので、心配は心配ですけどね」と不安を口にしていました。

西日本では、12日夜いっぱい。関東や東北などでは13日にかけて、局地的な激しい雷雨に注意が必要です。