建設現場のアスベストで「健康被害」 建材メーカーと元作業員ら、全国初の和解
建設現場のアスベストが原因で健康被害を受けたとして元作業員らが訴えていた裁判で、23日、建材メーカーとの和解が全国で初めて成立しました。
建設現場のアスベスト被害をめぐっては去年5月、最高裁が国と建材メーカーの責任を認める判断を示しました。
判決を受けて、国は和解を進めているものの、弁護団によりますと、これまでメーカーは和解による解決には応じていません。
そんな中、建材メーカーのひとつ、「日本インシュレーション」が原告に約1300万円を支払うことや謝罪することで和解しました。
メーカー側の申し入れを受けたもので、一連の裁判でメーカーと和解が成立するのは初めてです。
弁護団は、今後の和解協議や制度の創設につなげたいとしています。