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インフル感染拡大…B型も 年末年始に“家族感染”続出 肺炎や脳症など合併症にも注意

2025年1月8日 20:40
インフル感染拡大…B型も 年末年始に“家族感染”続出 肺炎や脳症など合併症にも注意

インフルエンザの感染拡大により、年末年始に家族で感染し、予定を変更する人もいました。この急激な流行に、インフルエンザの治療薬の一部で供給が追いつかない事態になっています。

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都内のクリニックで…

医師
「インフルエンザのA型でしたので」

医師からインフルエンザ陽性と診断された1歳の子どもが。

父(39)
「(熱が)38度6分で、1回39度いった時も。妻が体調悪くてインフルエンザだったので」

母親が先に発症し、その後、子どもが発熱。ただ、父親も…

父(39)
「年末体調崩してその時、発熱したんですけど、10日くらい後に妻が発症したので」

子ども2人が年始早々インフルエンザと診断された男性も。子どもは、クリニックの保育施設で預かってもらうことに…

父親
「マスクはしてるけど隣で寝てますし、ぶっちゃけ(インフルエンザに)かからざるを得ない感じ」

親は感染していないものの、家族での感染を防ぐのは難しいといいます。

   ◇

“奇跡の9連休”と言われた年末年始ですが、街でも…

40代
「クリスマス前からお正月までずっとインフルエンザでした。里帰りしているんですけど、父親がかかって気づいたらうつっていて、私の後に母親もなってしまって、家族全員、寝込んでました」

次のような男性も…。

家族がインフルに感染 天野洋平さん(40代)
「まさか全員が全員、同じタイミングでなるとは思ってなかったので、色々生活も含めて大変でした」

年末の26日。友人家族と一緒に、泊まりがけでディズニーランドへ遊びに行く予定でしたが、その前日(25日)に二男が発熱。翌日(26日)には長男も。看病していた妻も、その後(29日)、発熱したといいます。二男は診断の結果、肺炎とわかり入院。長男や妻は、インフルエンザだったといいます。楽しみにしていたディズニー旅行も中止に…。

家族がインフルに感染 天野洋平さん(40代)
「泣く泣くちょっと今回は(旅行)見送ろうよっていうことで。今回もう全員が全員一斉に(インフルなどに)なってしまったので、対策を取る暇もなく」

唯一、男性だけが無事でしたが、30日になって発熱。しかし…

家族がインフルに感染 天野洋平さん(40代)
「体調悪いなと思った時に、その時はもう(病院が)閉まってたのでどうしたものかと…」

その後、体調は回復したものの、年末で病院探しに苦労したといいます。

   ◇

いまも猛威をふるうインフルエンザ。千葉市のクリニックでは、年末から患者が急増したといいます。

東京ビジネスクリニック・内藤祥医師
「(感染症が)流行してない時期と比べると10倍」

先月30日には、インフルエンザの陽性率が8割を超えたということです。(※検査件数213件、陽性者数185人)

年が明けても患者の数はほとんど減っていないといいます。さらに、年明けのいま流行に変化が。

東京ビジネスクリニック・内藤祥医師
「例年、A型の流行が終わる時期にB型がパラパラと目立ち始めて、春先にかけてもう少し増えて」

B型は大きく流行することはないということですが、おなかの調子を崩すなど、人によって症状の出方に違いがあるということです。

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こうした中、7日付でインフルエンザの治療薬「タミフル」のジェネリック医薬品を製造する沢井製薬が、製造が追いつかないとして、一時的に供給を停止すると発表。薬の供給の再開時期は、カプセルは2月上旬、ドライシロップは1月下旬を予定しているということです。

そして、医師が注意を呼びかけていたのは、インフルエンザの合併症です。

クリニックばんびぃに・時田章史院長
「合併症の肺炎とか脳症が重要になってくる。肺炎は特に注意しなきゃいけない」

以前診察したという7歳の子どものレントゲン写真を見せてくれました。

クリニックばんびぃに・時田章史院長
「(胸の)左側全体が肺炎と胸水がたまって、呼吸困難になっている状態」

場合によっては後遺症となるケースもあるため、医師は基本的な感染対策が重要だとしています。

最終更新日:2025年1月8日 20:40