袋に「18禁」と大きく書かれているのは激辛ポテトチップス。「辛すぎるので18歳未満は食べないで」ということですが、これを都内の高校生たちが食べて、体調不良で14人が救急搬送される事態となりました。

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私たちが話を聞いたのは、実際に“激辛ポテトチップス”を食べて救急搬送されたという生徒。

“激辛”食べて搬送された生徒（東京・大田区　16日午後）
「最初おいしいなと思ったけど、あとから辛くなってきました。（口の中が）痛いというか」

何台もの緊急車両が駆けつけて騒然となったのは、都立六郷工科高等学校。中には、大規模災害の時などに救護所としても活躍する特殊な救急車も出動していました。

16日午後1時ごろ、この高校から通報がありました。

通報
「辛いお菓子を食べて体調不良になった子がいる」

生徒15人が体調不良を訴え、うち14人が救急搬送される事態となりました。

生徒が食べた“辛いお菓子”。それが、激辛ポテトチップスです。パッケージには、大きく「18禁」の文字。

製造会社によると、タバスコの200倍以上辛い唐辛子が使われていて、パッケージには「警告：必ずお読みください」の表示とともに「辛すぎますので、18歳未満の方は食べないでください」と、注意書きが明記されていました。

なぜこの”激辛ポテトチップス”が学校にあったのか。食べて搬送された生徒は…

“激辛”食べて搬送された生徒
「持ってる人がいて、『ちょーだい』って取って食べた」

警視庁によると、1年生の男子生徒がこの“激辛ポテトチップス”を学校に持参。すると「辛いの好きな人いたらどうぞ」などと言って生徒33人が“激辛ポテトチップス”を食べたといいます。

“激辛”食べて搬送された生徒
「『辛い辛い』言ってるから興味で食べましたね」

──どんなかんじの辛さ？

「辛いだけ。痛いし、しびれる」

──そのあとどうなった？

「多少おなかが（痛くなった）」

──（症状が）重い人はどんな様子だった？

「苦しそうだなって、吐き気が。ぼくも吐き気はありました」

搬送された14人は口や胃の痛み、吐き気などの症状を訴えたといいますが、 命に別条はないということです。

──救急車はすぐ来た？

在校生
「そうですね、割とすぐに。いきなりガヤガヤし始めた」

──激辛みんなで食べようとかはある？

在校生
「ないですね」

「辛すぎるので18歳未満は食べないで」などと注意書きが明記されていた中、“激辛ポテトチップス”の製造会社は16日夕方、コメントを発表。

製造会社
「お客様はじめ、関係各位に対し多大なるご迷惑をおかけいたし申し訳ございません。搬送された方、並びに体調不良を訴えられた方の一日でも早い回復をお祈り申し上げます」

また、これまでに体調不良の報告はなかったということです。

安易に口にすると危険な“激辛”の食べ物。海外では“激辛”なものを食べて死亡する事例も起きています。

アメリカでは、去年9月、先天性の心疾患があった14歳の少年が“激辛チップ”を食べたあとに死亡。激辛なものを食べたあとに水をどれだけ我慢できるか、いわゆる“激辛チャレンジ”が原因とみられています。

（7月16日放送『news zero』より）