輪島市・珠洲市で被災者の健康守る取り組み 能登半島地震
能登半島地震から5週間。甚大な被害を受けた石川県輪島市や珠洲市では、被災者の健康を守る取り組みも進められています。
5日から運行が始まった無料の巡回バスは河井方面や鵠巣方面など5つのルートを運行し、いずれも市立輪島病院を発着します。
車のない人や高齢者のために始まったもので、通院のほか、買い物をするための交通手段としても利用できるということです。市立輪島病院では発災後、休止していた外来診療の一部を先月22日から再開していましたが、この巡回バスの運行開始と合わせて、5日からは午後の外来診療についても一部の科で再開しました。
徒歩で通院した人
「雪が積もっていたりすると足元が危ないのでバスが通ってくれるとすごく助かります」
一方、珠洲市の「道の駅すずなり」では歯の治療やレントゲンなどを撮ることができる特殊な車両で、臨時の歯科診療が行われ、多くの人が口腔内の違和感を訴え、治療に訪れました。
県歯科医師会によりますと珠洲市内では5軒あった歯科のうち4軒が倒壊するなどし、残る1軒も診療できない状態が続いているということです。
診療を受けた人
「ありがたい。かかりつけの歯医者も家がつぶれてしまった」
診療に来た人
「本当にありがたい。水が出ないところで治療してもらえて助かっている」
支援チームによる臨時診療は今月12日まで行われることが決まっていて市内の診療所が再開するまで続けたいということです。