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2022年5月15日 12:41

50年前のきょう 沖縄からパスポート携え…本土へ向かう船内で“復帰の日”

50年前のきょう 沖縄からパスポート携え…本土へ向かう船内で“復帰の日”

沖縄が本土復帰を果たした50年前の15日、本土へ渡った女性がいました。彼女が思う「本土復帰」とは…。

那覇市にある港。出会ったのは島袋朝子さん(70)。

島袋朝子さん「まだ見たことのないような所に行ける。そういう期待はとてもありましたよ」

50年前、学生だった朝子さん。那覇港から鹿児島へ向かう船の中で復帰の日を迎えました。船の中で押されたという“特別なスタンプ”を、今も大切にしています。

島袋朝子さん「(1972年)5月15日最後の航海ということで」

船会社にも当時の記録が…。

琉球海運代表取締役会長・山城博美さん「こちらの方がですね。当時の復帰記念の乗船券」

復帰を記念した乗船スタンプ。実はスタンプが押されていたのは、朝子さんの「パスポート」。当時、アメリカの占領下にあった沖縄では本土へ渡るときパスポートが必要でした。

島袋朝子さん「日本人なのにパスポートを持って渡る。日本人なんだけど日本に行く」

復帰の3年前にも本土へ渡った朝子さん。本土の高校生と会話していた時…。

島袋朝子さん「『英語使っているの?』とか『日本語がうまいね』とか、高校生の時に言われました」

沖縄が日本から切り離された歴史を、若い世代に知ってもらいたいといいます。そして、小さな島にいまだ残る基地。朝子さんは、本当の意味での「復帰」はしていないと話します。

島袋朝子さん「みなさん50年、50年というふうにおっしゃるけど、これはもうただの区切りでしかない。(復帰の時に)一番みんなが望んでいた『基地をなくしたい』っていうのが変わらずある。(基地を)いつなくせるのか、そうでなければ復帰50年、また60年と数えていっても変わらないのかなと」