なぜ? 複数の学校…寮や食堂で「食事の提供」突如ストップ 業者から一方的に連絡
広島県など複数の学校で、業者による食事の提供がストップしていることがわかりました。教育委員会は対応に追われています。
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広島県庄原市にある広島県立西城紫水高校では、全校生徒60人の内、24人が入る「寮」向けの食事の提供が、今月1日の夕食から停止しているのです。
寮生
「早く寮のご飯が食べたいです」
「ご飯楽しみじゃないですか1日の。(弁当も)おいしいけど、温かさは欲しいですね」
いまは、別の業者の「弁当」を注文しているといいます。
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広島県の教育委員会などによると、寮や食堂で食事の提供が止まっているのは、県内あわせて7つの高校です。
食事を提供していたのは、広島市の業者「ホーユー」で、今月1日「ホーユー」の従業員から高校に対して、「今後、食事の提供を継続できない」との連絡を最後に、その後、連絡が取れなくなっているということです。
教育委員会は対応に追われています。
広島県教委 学校経営戦略推進課 沖本勝豊課長
「突然のことでしたので、我々としても大変困惑しているというのが正直なところ。できる限り、早急に給食調理業務が再開できるように新たな業者の選定も含めまして、早急に対応してまいりたい」
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東京商工リサーチによると、「ホーユー」は新型コロナウイルスの感染拡大に加え、仕入価格や人件費の増加などの影響で、業績は2020年から去年までの3年間、「赤字」が続いていたということです。
西日本の学校などを中心に食事を提供する「ホーユー」。日本テレビの調べでは現時点で、全国16か所の学校などで食事の提供が停止していて、今後、影響が広がることが懸念されています。