エリザベス女王死去 上皇さま、上皇后さまの今のご様子とお気持ち文書公表
エリザベス女王が亡くなったことを受け、宮内庁上皇職は、1953年の女王の戴冠式出席以来、70年の長きにわたり交友を深められてきた上皇さまと、上皇后さまの今のご様子とお気持ちについて文書を公表しました。
全文は以下の通りです。
【英国女王エリザベス2世陛下崩御の訃報に接せられて】
上皇上皇后両陛下には、英国女王エリザベス2世陛下崩御の訃報に接せられ、深いお悲しみのうちに、在りし日の女王陛下のお姿を思い起こされ、これまでの長きにわたる ご親交に感謝なさりつつ、ご冥福をお祈りになっていらっしゃるご様子です。
なお、両陛下には、今夕、英国国王としてご即位になったチャールズ3世陛下に御弔意をお伝えになります。
両陛下と女王エリザベス2世陛下とのご交流は、昭和28年6月、陛下が女王陛下の戴冠式に昭和天皇の御名代としてご参列になって以来の69年間に及びます。
昭和50年5月、女王陛下ご夫妻が国賓として来日なさった折には、東宮御所にお見えになった女王陛下をご一家でご歓待になり、昭和51年6月の英国ご訪問の折には、自由時間の午前中を、1日目は女王陛下と共にウィンザー城内でご乗馬をお楽しみになり、2日目も 女王陛下と共にアスコット競馬場まで馬でお訪ねになりました。
先の大戦による反日感情が未だ影を落としていた平成10年5月の英国ご訪問における女王エリザベス2世陛下ご夫妻の温かいご配慮、陛下の冠動脈バイパス手術3ヶ月後に英国ご訪問となった平成24年5月の女王エリザベス2世陛下ご即位60周年祝賀行事における両陛下と女王陛下ご夫妻との心温まるご再会はとても印象深いものであったと伺っています。
因みに、女王エリザベス2世陛下の戴冠式にご出席になった外国代表で、このご即位60周年祝賀行事にもご出席になったのは、陛下と後のベルギー国国王アルベール2世陛下のお二方でした。