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エリザベス女王と皇室 家族ぐるみで交流 最初で最後の日本訪問では…

2022年9月9日 19:38

イギリスのエリザベス女王が8日亡くなりました。96歳でした。国民に愛されたエリザベス女王は日本とのつながりも深く、皇室とも家族ぐるみでの交流を続けてきました。

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96歳で亡くなったイギリスのエリザベス女王。実は日本ともつながりが深く、日本の皇室とは家族ぐるみでの交流を続けてきました。

1953年のエリザベス女王の戴冠式には、皇太子時代の上皇さま(当時19歳)のお姿がありました。上皇さまにとって初めての海外旅行で、各国の王族と並んで出席されました。

その後、上皇さまは、女王とともに競馬を観戦されました。

1975年5月にエリザベス女王は国賓として日本を訪れました。6日間の滞在では、日本中の人に強烈な印象を与えました。

帝国ホテルから国立劇場までおよそ1.9キロを16分かけたパレードも行われました。外国の元首によるパレードは前代未聞でしたが、沿道には11万人もの人が集まり、旗を振ったり、紙吹雪で出迎えたりするなど、熱狂的に迎えられました。

また、上皇ご夫妻のお住まい、赤坂の東宮御所を1人で訪問した際には、上皇ご夫妻や当時15歳だった現在の天皇陛下らがご一家でもてなされました。

その後、女王は京都や三重県の伊勢神宮などを訪問。名古屋駅からは新幹線で東京へ向かいましたが、当時、世界一の速度を誇っていた新幹線に乗るのを楽しみにしていたといいます。

エリザベス女王にとって最初で最後となった日本での6日間でした。

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その後、関係はよりいっそう深まります。

1985年、浩宮時代の天皇陛下がイギリスのオックスフォード大学に留学された際には、夫のフィリップ殿下が陛下を野生動物保護区に案内するなど、家族ぐるみで、おもてなし。

また、陛下が2001年に訪問された時にも、女王がウィンザー城内にある王室の図書館を案内しました。

また、上皇ご夫妻とも交友を深め、2012年の女王の即位60年を祝う行事には上皇ご夫妻も参加しました。上皇さまはこの3か月前、心臓のバイパス手術を受けたばかりでしたが、女王をお祝いしたいという強い希望で、イギリスを訪問されました。

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9日、エリザベス女王の死を悼み、半旗を掲揚したのは三重県の鳥羽湾に浮かぶ小さな島です。

ミキモト真珠島・真珠博物館 松月清郎館長
「これは4代続けている海女の家系なんです。花束をプレゼントされて喜んでいるところ」

1975年にエリザベス女王が訪れた真珠の養殖場です。

当時、真珠の養殖は珍しく、興味深く施設を見学したといいます。島にある博物館の館長は、当時、入社して2か月の新入社員でした。

ミキモト真珠島・真珠博物館 松月清郎館長
「入社して間もないので、この辺で多分いたと思うんですけど、端っこの方に。若くてお美しい姿で本当に威厳があって。でも会話しているときは、ずいぶん優しいお顔になられたり」

警備をしながら見た女王の姿が、今でも印象に残っているということです。

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多くの人から愛されたエリザベス女王。ゆかりの深い天皇陛下と上皇さまは今後、悲しみのお気持ちを発表されるとみられます。