【解説】「大阪・関西万博」まで2年 今回の“目玉”は 「入場券」「建設業者未定」…課題も
「大阪・関西万博」の開幕まで、13日であと2年となりました。これまでの万博の歴史を振り返りつつ、今回の見どころや見えてきた課題についてもお伝えします。
●最新技術が集結
●あれもこれも万博で
●「人間洗濯機」再び
以上のポイントを中心に詳しく解説します。
13日、大阪市で2025年に開幕する大阪・関西万博の起工式が行われました。式典に出席した岸田首相は「1970年の万博を超える新世紀の万博にしていきたい」と述べました。
大阪・関西万博は、2025年4月13日から10月13日までの半年間にわたり開催されます。公式キャラクターは「ミャクミャク」で、“歴史や伝統などを「脈々(みゃくみゃく)」と引き継ぐ”という意味が込められています。不思議な生き物ですが、赤い部分は「細胞」を、青い部分は「清い水」を表しているそうです。
12日から「ミャクミャク」のグッズが発売され、さっそく多くの人が買い求めていました。13日午後2時には、専用のオンラインストアもオープンしています。
日本国内での万博開催は、実に2005年の「愛・地球博」以来だといい、20年ぶりのことです。
万博とは、「万国博覧会」のことで、その時代の最先端の技術や芸術が世界中から集まる国際イベントです。世界で5年に1度、大規模なものが開催されています。
日本が最初に出展したのは、1867年のパリ万博でした。参加したのは江戸幕府と薩摩藩、佐賀藩だといい、陶器や浮世絵などの美術品が出展され、珍しがられたということです。
また、万博がきっかけで世の中に広まったものも、たくさんあります。1970年の大阪万博では「人類の進歩と調和」がテーマで、当時としては新しい技術が数多く登場しました。今となってはおなじみのものになりますが、次のようなものがあります。