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東北と熊本 音楽でつながる2つの被災地

2020年3月11日 12:29
東北と熊本 音楽でつながる2つの被災地

音楽でつなぐ東北と熊本。

去年12月。坂本龍一さんが企画・演出をしたコンサートが熊本県で開かれました。坂本さんが音楽監督を務める東北ユースオーケストラと、56年の歴史を誇る熊本ユースシンフォニーオーケストラ。被災経験のある2つの地域。ユースオーケストラの演奏で復興を祈念しようと企画されました。

会場は震災の爪痕が残る熊本に、文化の拠点として誕生した熊本城ホール。合同練習はコンサート直前。震災を機に東北ユースオーケストラを設立した坂本さん。熊本地震直後から、何か支援ができないかと考えていました。念願の共演。普段出会うことがない、東北と熊本の団員たち。

福島出身の渡邉真浩さん。被災した東北を音楽で盛り上げたいと東北ユースオーケストラに入りました。

渡邉さん「監督がずっとやりたかった、被災地の子どもたちとのかかわりとか、とても良い機会だと思います」

今回渡邉さんは、熊本ユースの石抜さんと、掛け合いでのソロがあります。

石抜さん「3連符俺が早かったですね」

パートナーの石抜さんは、熊本地震の被災者。本番2日前にソロに抜擢されましたが、コンサートを成功させたいと引き受けました。出会ったばかりの2人が息を合わせて演奏しなくてはなりません。

石抜さん「ふぅぅぅ」

渡邉さん「大丈夫です!」

練習は本番時間ギリギリまで続きました。

渡邉さん「ちょっとどうしましょう。久々に(緊張が)きてます」

客席は満席。“Reconnect -熊本と東北をつなぐ-”と名づけられたコンサートが始まりました。

震災を経験したからこそ奏でられる音がある。そんな思いで坂本さんが続けてきた東北ユースと、震災を乗り越え活動する熊本ユース。2つのオーケストラが音楽でつながります。そして…。

何度も練習した掛け合い。演奏を共にし、団員たちは心を通わせ合っていました。

渡邉さん「熊本と福島ってすごい距離離れてますけど、いつかまた絶対会えると思います」

【the SOCIAL viewより】

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