富士山噴火で…首都圏は火山灰少量も影響大
首都園に火山灰が降ると、生活にどういった影響が出るのか。国は、ごくわずかな灰が降っただけでも交通機関が麻痺する恐れがあるとした被害想定を公表しました。
内閣府によりますと、富士山が噴火した場合、噴き上げられた火山灰は、上空の西風に流され、東京都心などに降り積もると想定されています。
普段、火山灰に慣れていない首都圏では、1ミリ未満のごくわずかな灰が降っただけでも電気系統のトラブルで踏切が閉まらないなどの障害が起き、鉄道が長期間運行できなくなる恐れがあるということです。
また、雨が降ると灰が電線や基地局のアンテナに付着し、広い範囲で停電や通信障害が起きる恐れがあるなど、都市機能に深刻な影響が出るということです。
国は、噴火前に火山活動が高まった段階で、可能な人は首都圏から離れる対応も必要だとしていて、今後、混乱を防ぐための具体的な対策を検討する方針です。