輪島・珠洲・能登に大雨特別警報 河川氾濫、土砂崩れで死者行方不明者も
石川県では能登地方を中心に猛烈な雨が降り、川の氾濫や土砂崩れなどの被害が相次ぎました。気象庁は能登地方の3つの市や町に大雨特別警報を発表して、最大級の警戒を呼びかけています。
気象庁によりますと、前線や低気圧の影響で雨雲が発達、石川県では21日、線状降水帯が発生し、猛烈な雨が降りました。
輪島市では12時間の雨量が300ミリを超えるなど、記録的な大雨に。気象庁は輪島市、珠洲市、能登町に警戒レベル5に相当する大雨特別警報を発表しました。
記者「こちらは輪島市三井町です。あちらの山は斜面が崩れ落ち、川はあふれています」
県によりますと、輪島市の国道249号など各地で土砂崩れが発生したほか、建物への浸水や複数の河川が氾濫。珠洲市、輪島市、能登町で、あわせて6人が行方不明となっているほか、珠洲市で1人が亡くなりました。
避難した人「恐ろしかった。水が、だんだんだん(増えた)」「横の川も氾濫しそうだったので、雨がやんでいるうちに避難した」
一時、背丈を超える水が押し寄せた輪島市町野町にあるスーパーマーケットでは――。
もとやスーパー「すべて奥まで流されて…。津波の状況と一緒です」
一方、大雨は珠洲市内でも――。
記者「正午過ぎの珠洲市内です。一時こちらの川があふれたということで、道路脇には大量の丸太が取り残されています」
付近では流木を取り除く作業が行われていました。
県内では21日、災害の危険が高まったとして、珠洲市、輪島市、能登町の2万世帯あまりに、避難指示が出されました。
気象台では低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に最大級の警戒をし、土砂災害と高潮に厳重に警戒するよう呼びかけています。