民間の震災遺構 窓や壁が壊される 宮城・南三陸町
宮城・南三陸町で東日本大震災の津波の被害や避難の教訓を伝える民間の震災遺構「高野会館」で壁や窓ガラスが壊される被害がありました。警察で建造物損壊事件として捜査しています。
今月2日、南三陸町の民間の震災遺構「高野会館」で、語り部バスツアーで訪れた地元ホテルの従業員が窓ガラスの破損や階段の壁に穴が開くなどの被害を発見しました。
結婚式場などに利用されていた高野会館は震災で15メートルの津波が押し寄せましたが、300人以上の住民らが屋上へ避難し、助かりました。
現在は地元企業が震災遺構として保存していて、地元ホテルが運行する語り部バスツアーで多くの人が訪れています。
今月1日の語り部バスツアーでは、被害はなかったということです。
阿部長商店 阿部隆二郎・副社長「残念でなりません。このもの言わぬ語り部をこれからも残していこうという意思を改めて強く感じました」
警察は建造物損壊事件として捜査しています。