タクシー運転手8割不安「手取り10万…」
5月11日、新型コロナによる「様々な不安」についての調査結果が発表されました。
厚労省とLINEが全国1800万人を対象に行った調査によると、「収入・雇用に不安を感じている」と答えたのは全体の31.1%。
職種別ではタクシードライバーの割合が最も高く、82.1%、続いて「美容関連」や「宿泊業・レジャー関連」も7割以上が不安を感じているという結果に。
タクシードライバーに話を聞いてみると・・・
ドライバーA「(客は)7割減ぐらい、(収入は)半減以下ですよね」
ドライバーB「いま月で手取りで(収入)10万くらい」
仕事を辞めたドライバーはいるか聞くと・・・
ドライバーB「(辞めたドライバーも)いるいる。 だって生活できないから。 自分は年金とあわせてなんとか、ぎりぎりやっているけど」
「全国調査」に携わった慶應義塾大学医学部・宮田裕章教授は次のように話します。
宮田教授「海外に関しては休業補償とセットでロックダウンという形で封鎖を行っているが、日本は俗に言うロックダウンを行うことができるような法的基盤を持っていなかった」
業種によってはさらなる対策・補償が必要だと指摘します。
また、「人間関係について不安を感じている」などの項目では、「はい」と答えた割合が最も高かったのは学生でした。この理由について宮田教授はこのように述べました。
宮田教授「学生が多く出歩くから(感染が広がった)と加害者的な扱いをされる場面もあったんですけども、雇用がこれから絞られることによって、自分たちが社会の中で役割を持てないんじゃないかとか、こういったことは学生にとって相当不安のもとだと思います」
学生が抱える不安については、「学費」や「雇用」の面で国の早い対応が求められるとしています。
※2020年5月11日放送『news zero』より(※5月11日時点の情報に基づく)