黒川検事長 新聞社のハイヤー乗車も認める
検察庁のナンバー2、東京高等検察庁の黒川弘務検事長が緊急事態宣言中に新聞社の社員らと麻雀をしていた問題で、黒川検事長が辞任の意向を固めました。また、賭け麻雀をしたことと新聞社のハイヤーに乗ったことを認めていることがわかりました。
関係者によりますと黒川検事長は、辞任の意向を固め、総理官邸に伝えました。
また、法務省の聞き取りに対し、賭け麻雀をしたことと産経新聞のハイヤーに乗ったことについて認めているということです。賭け麻雀は、賭博罪に問われるケースもあります。
黒川検事長をめぐっては、今年2月に定年退官を迎える予定でしたが、直前に半年間の定年延長が閣議決定されました。
これに対し野党側は反発し、今国会の成立が見送られた検察庁法改正案についても、黒川検事長の定年延長を後付けで正当化しようとするものだと批判していました。
検察幹部の1人は、「辞任は重すぎる気もするが、世間を騒がせてしまったから仕方ないだろう」と話しています。法務省は後任人事の調整を急いでいます。