「9月入学」待機児童16倍26.5万人に
政府が検討している「9月入学」について、来年から導入した場合、待機児童は全国でおよそ26万5000人に上るという推計が発表されました。
イギリス・オックスフォード大学の苅谷剛彦教授らの研究チームは、「9月入学」を来年から導入した場合、待機児童解消の取り組みを加味したとしても、全国でおよそ26万5000人の待機児童が推計されると発表しました。
これは去年4月1日時点の待機児童数のおよそ16倍で、大阪、東京、神奈川など大都市圏ほど多くなり、「より規模の大きな対策が必要になる」と指摘しています。
一方、厚生労働省は来年から9月入学を導入した場合、保育士およそ1万7000人を追加する必要があり、予算は1400億円にのぼると試算しています。
保育士の人材不足はすでに深刻で、さらなる確保は簡単ではなく、都市部では施設のスペース確保についても困難が予想されます。