移動も「密」防ぐ!シェアサービスの利用増
緊急事態宣言は解除されたものの、感染を防ぐ新たな生活スタイルが今後も求められています。こうした中、通勤の際に「密」を避けようとする人で利用が増えているサービスもありました。
28日朝、東京・豊洲。電車に乗り会社へと向かうこれまでの当たり前が徐々に戻りつつある中…今注目されているのが、乗りたい時に自転車を借りることができる、この「自転車シェアサービス」です。
利用の目的を聞いてみると…。
医療関係者「駅までの通勤で人混みの中、電車に乗らなくていいので、近場だと自転車で行けます」
会社員「電車内とかバスとか、密集しないで使える分リスクは少ないかな」
通勤での“密”を避けるため、一時的な利用に便利だという声が。自転車シェアサービスを行うNTTドコモによりますと、こうしたニーズとマッチし、先月と今月の新規加入者は緊急事態宣言前の3月に比べ2割ほど増えているといいます。いわゆる“コロナ時代”に広がる新たなライフスタイル。
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飲食業界に向けた新たなサービスもスタートしました。カフェの店先に並ぶ小型の電動アシスト付き自転車。今週から始まった自転車のシェアサービスです。現在飲食店などを中心に、都内57か所に駐輪ポートが設置されていて、10分100円で誰でも自由に乗ることができます。自転車が小型のため、店側には自動販売機一台分ほどのスペースで設置できるというメリットがあり…。
美食同源CAFEKEATS、浜田杏梨さん「徒歩だとちょっと行きづらい方にも、自転車を利用してテイクアウトをご利用いただきたい」
テイクアウトのお客さんを増やすきっかけにしたいと導入を決めたお店もあります。実はこのサービス、もともと通勤などでの利用を想定していたといいますが…。
Luup、岡井大輝社長「飲食店側が宅配とかをする時に使っていただきたい。いったんは飲食店を(今後)7~8割の割合にあげて(駐輪)ポートを入れさせていただいております」
高まり続ける宅配需要を受け、方針をいったん変更。飲食店が新たにデリバリーに乗り出すきっかけにしていきたいということです。
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さらに“コロナ時代”の今、人気となっているサービスが…。
ピーステックラボ、村本理恵子社長「物の貸し借りのアプリを運営しているんですね。まあシェアになりますね」
貸したい人が家電用品などをアプリで出品。利用したい人とをつなげる“物”のシェアサービスです。3月の緊急事態宣言前と比べると全体の注文数は3割ほど増えているといいます。その背景に…。
ピーステックラボ、村本理恵子社長「買わないで借りて、また飽きたら次のものを借りるみたいな。今の時代には逆に合ってきたかなと」
“巣ごもり生活”がいつ終わるかわからない中、購入するか迷っている商品をまずレンタルしてみる人が急増。
ピーステックラボ、村本理恵子社長「コロナ太りを心配される方のフィットネス機器。買っちゃっていいかわからないし、そういう(レンタルの)ニーズが高いんじゃないかなと」
そのわかりやすい例として、健康や美容関連の商品のシェアは2倍になりました。来月からは、レンタルした家電を気に入ったらそのまま買い取れるサービスも始めるということです。