「レンタルルーム」でも…各地でクラスター
20日の東京都の新型コロナウイルス新規感染者は168人でした。
全国的な移動の自粛が緩和されたのが6月19日。この1か月で感染者がグンと増えたことになります。
■懸念される感染経路不明
19日の新規感染者188人の内訳を見ていきます。
年代で見ると、20代と30代が多いのは変わりませんが、40~50代が全体の2割ほどを占めるようになっています。幅広い年代が感染するようになってきているのは心配です。
感染した場所は、いわゆる“夜の街”関連は32人。会食が13人。家庭内が11人、職場内が5人です。
施設内の3人の中には、23区内の保育園のスタッフや別の保育園の園児が1人などです。これまでクラスターが発生している施設以外にも出てきているというのが現状です。
何より懸念されるのが、感染経路不明が188人中118人いるということです。感染者のうち6割以上が経路不明者です。経路不明者が多いことについて東京都の担当者は「平日に比べれば調査する保健所の職員が少ない」「最近感染者が多く、調査対象者が多いことも影響していると思う」としています。
最近、感染者が急増していて、調査が追いつかない現状もあるということです。
■東京外でも発生するクラスター
19日の全国の感染者は511人でした。4日連続で感染者が500人を超えています。新たな死亡者の発表はありませんでした。大阪府で89人、福岡県で32人と、各地で「緊急事態宣言」解除後、最も多い感染者が出始めています。
栃木県や千葉県では新たなクラスターも発生しています。
栃木県の19日の感染者9人のうち、6人が小山市内の“集会クラスター”でした。全員、12日に行われた集会に出席しています。この集会の出席者はこれまでに8人の感染が分かっていて、栃木県は合わせて「14人のクラスター」が発生したとみています。
感染したのは60代夫婦や、30代と50代の夫婦、男子高校生など、年齢層が幅広いです。19日に感染が分かった家族も、40代の祖父母と20代の母親、10歳未満の子どもの3世代で感染しています。
この集会の詳細は明らかになっていません。ただ、30人入れる施設に20人程度が参加して2時間ほど行われたそうです。 栃木県によると、それぞれ人との距離は保っていたそうですが、喚起ができていなかったということです。
千葉県では、7月5日から6日にかけて誕生日パーティーを開いた20歳前後の男女9人のうち7人が感染し、19日クラスターが起きたと認定されました。
場所は千葉市内のレンタルルームで、ワンルームマンションの1室です。千葉市は、狭いスペースに9人が長時間滞在し、換気も不十分だったとみています。
2020年7月20日放送 news every.「ナゼナニっ?」より