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マスクのポイ捨て急増…専用ゴミ袋で防止も

2020年6月2日 19:21
マスクのポイ捨て急増…専用ゴミ袋で防止も

マスクの需要が増える中、路上などに捨てられるマスクのポイ捨ても目立つようになっています。処分について自治体などが注意を求める一方、ポイ捨て防止の新たな動きも出てきました。

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路上や歩道脇に捨てられているたくさんのマスク。植え込みの中からも見つかりました。

「もったいない。ひと月前なら大事にしていたものをいま雑に扱うのは良くない」
「汚いなーって」

マスクの着用者が急増した結果、ポイ捨てが街で多く見られるようになりました。

実際、マスクのポイ捨てはどれほど増えたのか、それがわかるアプリを開発した東京・渋谷区の会社を訪ねました。

アプリは世界中の人からゴミ拾いの写真を投稿してもらい、いつどこで、どんなゴミが拾われたかが一目でわかります。

ピリカ代表取締役・小嶌不二夫さん「(今年は)非常にたくさんのマスクのポイ捨てゴミが拾われ続けている。(国内だけで)だいたい去年の15~20倍くらい」

ポイ捨てマスクの写真は先月だけで200枚近くも投稿されているといいます。その多くが、渋谷や新宿などの繁華街です。渋谷駅周辺を番組スタッフが2時間ほど歩いただけで10枚も見つかりました。

国は、感染拡大を防ぐため、マスクを捨てる際は袋などでしっかりと縛って封をしてほしいなどと呼びかけています。

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さらに、マスク専用のゴミ袋を作った人もいます。

大阪に住む男性が開発したのは使用済みマスクのための専用紙袋、その名も『マスクポイポイ』(1パック5枚入り165円)です。中は特殊な加工を施してあるため水を入れても漏れず、入り口には両面テープがついていて、マスクを入れて密封することができます。

ナサラネット代表取締役・岩村博文さん「(『マスクポイポイ』は)一つのきっかけであり、一つの形ではあるが、何でもいいから、とにかく人に迷惑をかけないように、きれいな捨て方をして習慣化されることが一番いいこと」

先月からネットで販売を開始し、現在は1日に200パック以上の注文が入っているということです。