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滋さん死去 飯塚繁雄さん「非常に残念」

2020年6月6日 7:07
滋さん死去 飯塚繁雄さん「非常に残念」

北朝鮮による拉致被害者・横田めぐみさんの父親の横田滋さんが亡くなりました。87歳でした。長年、横田滋さんと活動を続けてきた拉致被害者家族会、代表の飯塚繁雄さんは「我々にとっても非常に残念」と悔しさをにじませました。

拉致被害者家族会代表、飯塚繁雄さん(81)「相当長い間、拉致問題の中心人物として活動してきた横田さんですから、そういう意味では非常に我々にとっても残念。こうなる(再会できないまま亡くなる家族がいる)ことが当たり前なんですよ。それを皆さんが気がつかないで、あるいは知っていたとしても何も手を打たないできたと、何もしないで過ごしてきた結果がこれなんですよ」

田口八重子さんの長男、飯塚耕一郎さん(43)「滋さんたちがいなければ間違いなく、この問題はとっくの昔に立ち消えていた。我々が求めている結果というのは(被害者の)即時一括帰国。というのは絶対にゆるがない」

有本恵子さんの父、有本明弘さん(91)「記憶が残ってるのは和歌山に行ったことがある。その時に『早紀江はよ来いよ』って、どんどん一人で行ってしまう。そんな人だったね。元気やで、北海道から沖縄まで『来てくれ』というところがあったら二人で行った。一番感謝してる」「(Q一緒にたたかった)一緒にな」

増元るみ子さんの弟、増元照明さん(64)「このごろ本当に思うんですけど、この世では会えないのかなと。私の世代でもこの世で会えないのかなと思いを抱かせるような世の中の流れです。本当に残念ですけど」

北朝鮮に拉致された直後、めぐみさんと一緒に暮らしていたことのある曽我ひとみさん(61)は、「横田滋さんが亡くなったとの一報をもらった時は、一瞬頭の中が真っ白になり、今は何も考えられません。ただご冥福をお祈りするばかりです」とコメントを寄せました。

また、拉致され2002年に帰国した地村保志さん(65)と妻の富貴恵さん(64)は。「滋さんとめぐみさんとの再会がかなわず本当に残念でなりません。拉致被害者のご家族は高齢化し、拉致問題の解決には、一刻の猶予もありません」とコメントしています。