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熱中症と感染症対策の両立どうする?

2020年6月10日 22:09
熱中症と感染症対策の両立どうする?

6月10日も厳しい暑さとなりました。新型コロナウイルス対策の下、新しい日常での熱中症予防についてお伝えします。

■今年の夏は「危険な暑さ」

気象庁によりますと、向こう3か月は暖かい空気に覆われやすく、特にこれから7月上旬にかけて全国的に平年よりも暑くなる可能性が高いということです。今年の夏は、危険な暑さの日が多くなるかもしれません。

つまり、今年は感染予防もしなければならず、熱中症にも例年以上に警戒しないといけないのです。

■熱中症の発生場所 一番多いのは「住居」

すでに熱中症で搬送される人は続出しています。6月1日から7日までの一週間で、熱中症で搬送されたのは全国で1194人。半数以上が65歳以上の高齢者で、発生場所で一番多いのは住居でした。

熱中症は、例年部屋の中での発生が多いのですが、今年は新型コロナウイルスでまだ外出を控えて家にいる人が多いこともあり、より注意が必要です。

環境省や厚労省は「新しい生活様式」における熱中症予防のポイントをこう呼びかけています。

<予防のポイント>

*屋外で人と2m以上距離を確保できるときはマスクを外す
*こまめに水分補給。1日あたり1.2リットルが目安
*暑さに備えた体作り。「やや暑い・ややきつい」と感じる強度で毎日30分程度
*エアコンを使うときは、換気扇や窓の開放で換気しつつ、温度設定をこまめに調整

例えば「暑さに備えた体作りを」は、本格的に暑くなる前の今の時期に軽い運動をして、暑さに慣れておこうというものです。また、エアコンを使う時は、多くの家庭用エアコンの機能では換気はされないため、エアコンをつけていてもちゃんと換気してくださいということです。

■感染症対策と両立 換気のポイントは?

換気機能のないエアコンを使用している時、いすに座った人がせきをした場合に、飛沫がどのように動くかを、空気の流れなどの解析を専門とする会社がシミュレーションCGを作成。

早送りで見てみると、エアコンの風に乗って飛沫が部屋中に充満していくことが分かります。

エアコンを使うときの上手な換気の方法を覚えておきたいと思います。

ダイキン工業によると、まず「窓を開けて空気の通り道を作る」。できるだけ対角線上にある2か所の窓を開けると、空気の通り道ができて効率的だということです。

開けられる窓が1つしかない場合は、扇風機などを窓の外に向けて設置すると効果的です。扇風機を内側に向けると、外の空気は入ってきますが、汚れた部屋の中の空気は部屋の中にとどまってしまいます。

窓を開ける時間の目安は、1時間に5~10分程度と言われています。だいたい、1時間に5分の換気を2回など、回数を多くする方が効果的だそうです。

2003年以降の建物についている「24時間換気システム」という換気口が付いている家は、スイッチを切らないよう注意してください。

この換気口は、きちんと使えば2時間で室内の空気を入れ替えることが可能。ただ、日本冷凍空調工業会によると、このシステムがついていても、今は新型コロナウイルスがあるので、1時間に5分~10分程度は窓を開けるなどして換気したほうがいいということです。

2020年6月10日放送 news every.『ナゼナニっ?』より

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