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都心で突風 足場倒壊などの被害「ダウンバースト」か「ガストフロント」の可能性

2023年8月2日 20:14
都心で突風 足場倒壊などの被害「ダウンバースト」か「ガストフロント」の可能性
クレジット:「視聴者提供」

1日、東京・中野区で工事現場の足場が崩落するなどの被害が出た突風について、東京管区気象台は現地調査の結果、突風が「ダウンバースト」または「ガストフロント」と呼ばれる現象である可能性が高いと発表しました。

1日、関東地方では大気の状態が不安定となり各地で激しい雷雨となりました。

JR中野駅近くのビルの解体工事現場では、突然、突風が吹いて足場が倒壊し、道路やロータリーに落下する被害が出ました。

この突風の原因について東京管区気象台は2日、現地に職員を派遣して調査を行いました。

その結果、この突風の原因は、「ダウンバースト」または「ガストフロント」の可能性が高いことがわかったということです。

「ダウンバースト」は上空の発達した積乱雲から冷たい空気が一気に下降する現象で「ガストフロント」は積乱雲の下で作られた冷たい重い空気の塊が、その重みにより温かい空気側に流れ出して地表を広がるように進む現象です。

気象台によりますと、当時は、活発な積乱雲が付近を通過中であったほか、突風は比較的、短時間で強い雨または、ひょうを伴っていたことなどから判断したということです。瞬間的には風速25メートル程度の風が吹いていたとみられます。