iPS細胞で目の難病臨床研究 厚労省了承
iPS細胞をつかって目の難病の臨床研究を行う、神戸アイセンター病院の臨床研究の計画について、厚生労働省の部会が了承しました。
この臨床研究は、他人のiPS細胞から作られた「網膜シート」を網膜色素変性の患者の網膜に移植し、視力を回復させようとするものです。
網膜色素変性は、難病に指定されていて、徐々に視野が狭くなり、完全に失明することもあり、現在、確立した治療法はありません。
11日、厚生労働省の部会は、神戸アイセンター病院の臨床研究の計画を了承しました。
病院によりますと、20歳以上の症状が重い患者を対象に、副作用がないかなど、安全性を確認するということで、目標症例は2例で、通院中の患者から選び、公募は行わないということです。
研究の責任者である平見恭彦医師は、「安心している」と述べ、病院は今後の見通しについて、「社会情勢を考慮しつつ、安全性を優先して慎重に検討する」としています。