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コロナで変わるお中元 「非接触」の商品も

2020年6月17日 22:01
コロナで変わるお中元 「非接触」の商品も

新型コロナウイルスの影響は毎年恒例のお中元商戦にも及んでいます。外出を控えていたぶん、地方のご当地グルメが注目されているほか、定番商品のパッケージにも変化が起きています。

■売れ筋は「巣ごもり関連」お中元

東京・池袋の百貨店のお中元売り場。ここでは密集を防ぐため、販売スペースを例年より広くとるなど異例の対策がとられていました。

そんな中、今年は「保存できるもの、家ナカで簡単に調理できるもの、衛生商品が人気」だと担当者は語ります。

賞味期限545日の野菜ジュースや、本格的なのにレンジで簡単調理ができる食材など、巣ごもりに関連したお中元です。

訪れていた客からは「(相手には)店に行かなくてもちょっといいものを食べてもらえたらいいと思って」という声も。

また、洗剤などの衛生商品も、お中元売り場で販売し、客に評判だといいます。

地方の百貨店でも、例年と違った現象がありました。愛媛県の百貨店では、地元の魅力を発見しようと「こだわりギフト」に今年は力が入っています。

来島海峡の天然真鯛を使った鯛めしのセットや、西予市のブランド「はなが牛」のローストビーフやワイン煮など。外出自粛で愛媛県に来られない人々に向けた240点ものご当地ギフトが、人気商品になっていました。

■「自分向けお中元」がブームに?

一方、大胆な戦略をとったのが、大丸松坂屋です。

なんと、お中元コーナーは、質素なカウンターだけ。店頭の陳列もありません。

実は、客の密集を防ぐため店舗は最小限とし、3000点ものアイテムをインターネットで販売しています。

すると、意外な現象が起きたといいます。

大丸松坂屋百貨店ギフト担当 田中直毅さん
「実家とかで皆で楽しむために買い求めいただくケースが例年以上にかなり多いです」

飲食店の休業などで在庫が多くなってしまった高級食材を、自分に贈る人が増えたといいます。

■「非接触」の工夫 ポストに入るお中元も

また、日本ハムが出したお中元が話題になっています。

薄型ケースに詰められていたのは、肉団子やハンバーグなどのお中元商品。箱の中にぎっしり詰まっています。

実はこのケース、厚さ2センチの薄型なので、ポストにピッタリ入るのです。

不在時に再配達してもらう煩わしさもないほか、直接宅配員との接触もない「非接触」になります。

また、中身は常温保存が可能だという事です。

■笑顔のマカロンが人気に

また、お中元シーズンに向け、売れているのが福島県の会社が加工した意外なマカロン。

人気の理由は…この笑顔!

なんと、自分の顔をプリントできるのです。

6月に入ってから200セットほど注文が入っているといいます。

まず、マカロンにしたい写真を送ってもらい、パソコンで切り抜きます。それをフードプリンターという機械で印刷すれば完成です。

人気の理由は、新型コロナが大きく関わっています。

いいなSTORES稲沢健代表
「帰省できない、中々会えないから、孫の顔を見せてあげたいと」

笑顔のマカロンが遠方の家族に元気を与えます。

2020年6月17日放送 news every.より