河井夫妻“現金配布リスト”2種データ押収
去年の参議院選挙をめぐり前法務大臣の河井克行容疑者と妻の案里容疑者が逮捕された選挙違反事件で、議員会館のパソコンから、現金の配布先を示したとみられるリスト、2種類のデータが押収されていたことがわかりました。
前法務大臣の河井克行容疑者と妻の案里容疑者が去年の参議院選挙での票の取りまとめなどを依頼する目的で、2人合わせて94人におよそ2570万円を提供したとして逮捕された事件で、19日午前、検察当局は夫婦の自宅など広島県の関係先の家宅捜索を行いました。
現金の配布先を示したとみられるリストが夫婦の自宅から押収されたことがすでにわかっていますが、関係者によりますと、今年3月の捜索で克行容疑者の議員会館事務所に設置されていたパソコンからもリストのデータ2種類が押収されていたことが、わかりました。
リストは県議会議員や首長などについてと、後援会幹部などについてに分けられており、金額と名前で記載されていたということです。検察当局はリストをもとに現金の提供を行っていたとみて全容解明を進めるものとみられます。
一方、案里容疑者の弁護士によりますと、「違法な行為をした覚えはありません」と否認しているということです。