河井克行容疑者「総括主宰者」で起訴へ
前法務大臣の河井克行容疑者と妻で参議院議員の案里容疑者が逮捕された選挙違反事件で、東京地検特捜部が克行容疑者について、選挙運動の全体を取り仕切る「総括主宰者」の立場と認定し、法定刑がより重い罪で起訴するとみられることがわかりました。
河井克行容疑者と妻の案里容疑者は、去年の参議院選挙をめぐり、2人合わせて94人におよそ2570万円を配り、買収した疑いで逮捕され、8日、勾留期限を迎えます。
関係者によりますと東京地検特捜部は、逮捕容疑の買収額にさらに数百万円を積み上げて、2人を公職選挙法違反の罪で起訴するとみられます。
また、買収容疑のうち、参議院選挙中については克行容疑者を選挙運動の全体を取り仕切る「総括主宰者」と認定し、より法定刑が重い罪で起訴するとみられることがわかりました。
特捜部は、克行容疑者が案里容疑者の陣営を取り仕切っていたことから、陣営での立場を慎重に判断した結果、「総括主宰者」として起訴するものとみられます。