元卓球日本代表の福原愛さんの元夫で、台湾に住む江宏傑さんが会見を開き、福原さんが日本に連れ帰った息子を江さん側に引き渡すよう、東京家庭裁判所が命じたことを明らかにしました。

福原愛さんの元夫　江宏傑さん
「福原さんに裁判の結果に従って、安全に子どもをかえすように願っています」

江さんの弁護士によりますと、福原さんは去年7月、面会交流のため息子を日本に連れて帰りました。

面会交流の期間は「夏休み中」と決められていましたが、この期間を過ぎても子どもが帰らなかったため、江さんは去年10月、東京家庭裁判所に子の引き渡しを求める申し立てを行っていました。

これに対し、東京家裁は今月20日、子どもの引き渡しを命じる決定をしたということです。

江さんの弁護士はすでに強制執行の申し立ても行っていますが、江さんは「強制執行という方法をとりたくないので平和な形で子どもを帰していただきたい」と訴えています。

また、江さんの弁護士は、引き渡しが実現しなかった場合には、刑事告訴も検討するとしています。

これに対し、福原さんの弁護士は、「あくまで一審の裁判であり、事実関係について最終的な判断はされていません」などとする声明を発表しました。

声明では、江さん側の会見について「一方的な主張を繰り返していた」とした上で、福原さんが「公衆の面前での反論を控え、つらく悲しい思いをしています」と述べています。