前法務大臣の河井克行容疑者と妻で参議院議員の案里容疑者が逮捕された選挙違反事件で、現金が提供されたとされる９４人のうち、およそ４０人が地元の議員だったことが新たにわかりました。

河井克行容疑者と妻の案里容疑者は、去年の参議院選挙をめぐり、一部を共謀の上、２人合わせて９４人におよそ２５７０万円を配り、買収した疑いがもたれています。関係者によりますと、現金が提供されたとされる９４人のうち、およそ４０人が地元議員だったということです。

東京地検特捜部は、多くの議員に現金を配ることで案里容疑者への支持を拡大しようとしたとみて裏付け捜査を進めるものとみられます。

一方、克行容疑者は取り調べに対し、地方選挙中の「陣中見舞い」などとして現金を配ったことがあるとした上で、「地元の地盤固めのためで、買収の意図はなかった」と話し、容疑を否認していて、「妻とは共謀していない」とも供述しているということです。