公示日や選挙期間中も現金配布か 選挙違反
前法相の河井克行容疑者と妻で参議院議員の案里容疑者が逮捕された選挙違反事件で、克行容疑者が参議院選挙の公示日や選挙期間中にも、現金を配っていたとみられることがわかりました。
河井克行容疑者と妻の案里容疑者は、去年の参議院選挙をめぐり、2人合わせて94人に約2570万円を配り、買収した疑いが持たれています。
関係者によりますと、克行容疑者が公示日の去年7月4日に、案里容疑者の演説会場だった広島県福山市のホテルのトイレで、元県議の男性に対し、10万円が入った封筒を渡したとみられることが新たにわかりました。その後の選挙期間中も、複数の議員などに対し、案里容疑者の選挙事務所などで、金を配っていたということです。
克行容疑者は、地元議員らに配った金の原資について、「手持ちの金だ」と周囲に説明していたということです。また、特捜部の取り調べに対し、後援会や陣営関係者に配った金の一部について、「政治活動にかかった実費や報酬として渡した」「自民党第七支部からの経費だ」などと買収の意図を否認しているとみられます。