法務省“少年院で高校教育を”検討始める
少年院に収容される少年のおよそ3分の2が中学卒業と高校中退者であることを受け法務省は、少年院で高校教育を受けるための検討会を初めて開きました。
法務省、義家弘介副大臣「彼らが本当の反省のもとで高校生として社会に出て行き、教育者の皆様方と友達と切磋琢磨(せっさたくま)しながら成長し、恩返しの旅をはじめてくれることを心から願っています」
少年院では、収容時に学校を退学する人もいることから、収容される少年のおよそ3分の2が高校中退、または中学卒業です。
これまで、少年院では電気工事など職業訓練に重点がおかれてきましたが、学歴により職業選択の幅が狭まっていることや、出院後に進学を希望しても進学できない少年がいることなどから、法務省は25日、少年院で高校教育を受けるための検討会の第一回を開きました。
検討会では、通信制の高校に編入するための方策に加えて、少年院を出た後も高校の在籍を続けるための方策などが議論され、来年にはモデル事業として、一部の少年院で高校教育を受けられるよう検討を進める予定です。
法務省は、将来的には少年院の希望者全員が高校教育を受けられることを目標としています。