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バス・タクシー運転手の勤務時間見直しへ 勤務間インターバル「11時間以上」努力義務

2022年3月25日 2:53

長時間労働が課題で、人手不足も深刻になっているバスやタクシーの運転手の勤務時間を見直すことになりました。勤務終了から次の始業までに一定の休息時間を設ける「勤務間インターバル制度」については、「11時間以上与える」ことが事業所の努力義務とされることが決まりました。

今月、厚生労働省の有識者検討会で、バスとタクシーの運転手について、長時間勤務による過労対策として勤務時間を見直すことが決まりました。

まず、バス運転手は、1日の拘束時間は現在と変わらず、13時間のままですが、最大で16時間となっている上限を1時間短い15時間とし、年間の勤務時間の上限を現在の3380時間から3300時間に減らします。

続いてタクシー運転手は、1日の拘束時間は現在と変わらず13時間ですが、最大拘束時間は1時間短い15時間とし、1か月の上限も299時間から288時間に変更するということです。

さらに、バス、タクシーともに勤務終了後、次の始業までに一定の休息時間を設ける「勤務間インターバル制度」について、現在、事業所には「8時間以上」運転手に与えることが事業者に義務づけられていますが、「9時間以上」に変更し、努力義務としては「11時間以上」を基本とすることが決まりました。

厚労省は、今後、トラック運転手についても同様に見直しを行うとしていて、年内の告示、2024年4月の施行を目指すということです。