首里城地下旧日本軍司令部壕 検討委設置へ
沖縄の首里城の地下にあり、沖縄戦で激しい戦闘も行われた旧日本軍第32軍の司令部壕について、玉城知事は、壕の保存と公開に向けて、専門家による検討委員会を設置する考えを明らかにしました。
この壕は、75年前の沖縄戦で、アメリカ軍と対峙した旧日本軍の第32軍が、沖縄本島南部に撤退するまで、司令部を置いた場所で、一帯は激戦で焼け野原となり首里城も焼失しました。
戦後は、崩落の危険があることなどから、立ち入りが禁止されていましたが、去年10月の首里城火災をきっかけに、あらためて県民から壕の保存と公開を求める声があがっていました。
26日、那覇市の城間市長と市議会の代表から、この問題で要請を受けた玉城知事は、今年度中にも那覇市とともに、専門家による検討委員会を設置する考えを明らかにしました。委員会では壕の保存と公開に向けた技術的な可能性を探るということです。