専門家警戒「早期リバウンド可能性高い」
新型コロナウイルスの感染状況を分析する東京都のモニタリング会議が開かれ、専門家は、感染力の強い変異株の影響で感染者数が下がりきらない中、人流が増加しているとして、「早期にリバウンドする可能性が高い」と警戒を呼びかけました。
国立国際医療研究センター・大曲貴夫医師「新規の陽性者数が十分に下がりきらないまま、変異株の影響もあって高い値で推移しております。昼間の滞留人口及び、夜間の滞留人口が増加している」
都内の感染者数の7日間平均は、2日時点でおよそ485人で、1週間前のおよそ588人から減少したものの、流行の主体となっている感染力の強い変異株の影響で感染者数は下がりきらず、高い水準で推移していると分析されました。
さらに、主要繁華街の人流は、ゴールデンウイークの後、3週連続で増加していて、特に午後8時以降の増加が目立つとして、専門家は、「早い段階でリバウンドする可能性が高い」と強く警戒を呼びかけました。
一方、先月中旬に北アフリカから帰国し、インド型変異株の特徴を持つ「L452R」の陽性が確認された50代の男性について、その後の検査で、これまで国内で確認されていない新たな変異株「C36」の疑いがあることが分かりました。都は、政府と連携しながらゲノム解析を進めることにしています。