都会議 変異株増加…“人流の抑制”必要
新型コロナウイルスの感染者が再び増加している東京都は、分析会議を開き、専門家からは、感染力が強い変異株が都内でも増加していることに強い危機感が示され、人流の抑制が必要だと指摘されました。
国立国際医療研究センター・大曲貴夫医師「感染力の強い変異株の感染者が都内でも著しく増加しており、より厳重な警戒が必要である。人流の増加や変異株の影響等により、新規陽性者が爆発的に増加し、第三波を超えるような経過をたどる事が危惧される」
都内では、関西で広がりを見せている感染力の強い「N501Y」変異株の感染者が、先月24日時点の31人から、7日時点で5倍近い149人に増加しています。
専門家からは、都の研究センターの分析として、この「N501Y」の割合は、1月以降は0%から5%で推移していたものの、3月29日の週には、32.3%まで急増したと報告されました。
緊急事態宣言解除後の人流の増加や変異株の広がりを踏まえ、専門家は、「感染拡大防止の成果は、およそ2週間後に現れるため、直ちに対策を講じる必要がある」と指摘しました。
また、会議では、繁華街の六本木駅でマスクの着用率を調べたところ、終電の時間が近づくにつれ、マスクをしていない人の割合が増えたことも報告されました。
小池知事は、政府にまん延防止等重点措置の適用を要請したことを明らかにした上で、「人流を抑えるため大都市間の往来や、県境を越えた出張の自粛を強くお願いする。飲食店などには時短営業と感染対策の徹底をお願いしたい」と呼びかけました。