都分析会議“変異株で感染者急増の可能性”
新型コロナウイルスの感染者の増加傾向が続く東京都は、感染状況を分析する会議を開き、専門家は「変異株により感染者が急増する可能性がある」と強い危機感を示しました。
国立国際医療研究センター・大曲貴夫センター長「新規陽性者数が増加に転じております。主要駅、繁華街、花見の名所、これらの場所では多くの人出があったことから、第3波を超える感染拡大が危惧されるという状況でございます。変異株によって、感染者が急増する可能性があります」
都内の感染者数の増加比は、先月24日のおよそ102%から117%に増えていて、専門家は、このままのペースで感染の拡大が続いた場合、ゴールデンウイーク直前には、1日あたり約650人の感染者が出ると説明しました。その上で、変異株による感染急増の可能性もあり、「増加比の推移に厳重な警戒が必要だ」と指摘しました。
また、「緊急事態宣言解除後、主要な繁華街で夜間の滞留人口が急激に増加している」との分析結果が示され、専門家は、「東京でも数週間以内に大阪のような感染急拡大が生じる可能性が非常に高く、早めに人流を抑える対策が必要だ」と指摘しました。
小池知事は、第4波や変異株による感染急拡大に備え、病床の確保やスクリーニング検査の拡充を着実に進める考えを示しました。