15歳から震災の記憶を伝え続ける“語り部” 「自分たちの世代」で新たな“町づくり”を
宮城県石巻市雄勝町で生まれ育った藤本和(のどか)さん、22歳。小学5年生のときに東日本大震災が発生。波に追われる中、崖をかけのぼり避難した。藤本さんは、中学3年生のときから、そうした震災の経験を伝える“語り部”としての活動を続けている。
きっかけは授業で書いた作文だった。作文用紙6枚に渡りつづられていた、藤本さんの震災体験。
バキバキッという建物が壊れる音…
屋根の上に乗って流されていく人たち
全てが大きな洗濯機のようでした
教師に勧められ、始めた語り部活動。コロナ禍の現在もオンラインで続けている。自分が話すことで、誰かの命を救えるかもしれない。そんな思いで、語り部をつづける藤本さんが必ず伝えているのが「自分が住んでいる場所でどんな危険があるか、危険が生じたときにどう動くか考えていてほしい」ということ。万が一のときに生き残る可能性を数%でも上げるため、普段から備えることの重要性を伝えていた。
そんな“語り部”の藤本さんが、高校を卒業し地元に戻ってから始めたのが故郷の魅力を発信する活動。震災後、4000人以上いた人口が1000人ほどに減り、過疎化が進む雄勝町。「震災で壊れてしまった町を新たな町に、自分たちの世代がつくっていく」震災の語り部が見つめる“復興のカタチ”とは?
※詳しくは動画をご覧ください。(2022年3月4日放送「news every.」より)