“東京由来”に危機感 「会食クラスター」
感染者の増加傾向が続く東京だけではなく、東京の隣県でも感染が相次いでいます。
千葉ではスポーツ観戦をしながらの会食でクラスターが発生。埼玉県知事は“東京由来”の感染拡大に危機感を募らせます。
■キーワードは「都内」「会食」
4月24日以来、69日ぶりに2桁の感染者となった千葉県。
このうち6人は都内への往来が確認され、20代と40代の男性について千葉県の担当者は「キーワードとして、いわゆる『都内』、『会食』というところ。“スポーツ観戦”をするのがひとつの大きな目的で、それを見ながら(都内で)飲み食いしようと。これは“クラスター”と呼んでよいと思います」と述べました。
新たなクラスターが発生したのは、テレビでスポーツ観戦ができる都内の飲食店。6月20日、20人ほどがこの場所でスポーツ観戦。千葉県で2日、感染が判明した男性2人を含む千葉県在住の客と従業員あわせて、7人が感染しているということです。
■キーワードは「都内」「会食」
スポーツ観戦できる飲食店でのクラスター発生に都内のスポーツバーからは。
スポーツバーのマネジャー「東京都以外からいらっしゃるお客さん多いので、何かおこって経営できなくなってしまうと非常に打撃。もうこれ以上限界というところまできているので」
このバーでは、エアーハイタッチや応援するときもマスクを着用するなどの対策をとっているといいますが、それでも・・・
スポーツバーのマネジャー「スポーツなので盛り上がっちゃうと、結構、私もなんですけど、大きい声出ちゃう。皆さんの協力が必要です」
■東京以外でも「夜の街」クラスター
そして、2日新たに19人の感染がわかった埼玉県。
埼玉県・大野知事「東京由来のもの(感染者)が多かったり、あるいは、埼玉県内でもクラスターが夜の街で発生していると。大変強い危機感を抱いています」
東京由来だけでなく、県内の夜の街クラスターも広がり続けています。
既に14人の感染が確認されているJR大宮駅近くのキャバクラ店「CLUB GRANDE」では、2日新たに客と従業員2人の感染が判明。
さらに、他の2か所の接待を伴う飲食店でも2日までに7人の感染が確認されていて、埼玉県内の夜の街クラスターはあわせて23人となりました。
そして、鹿児島市内の接待を伴う飲食店、「NEW おだまLee男爵」で県内初の夜の街クラスターが発生。1日と2日で男女8人の感染が明らかになっています。
次々と発生しているクラスター。2日、確認された全国の感染者は緊急事態宣言の解除後最も多い196人でした。
2020年7月2日放送 『news zero』より