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都知事選 小池氏が圧勝で再選 勝因と課題

2020年7月6日 1:36
都知事選 小池氏が圧勝で再選 勝因と課題

小池氏が再選を決めた勝因と今後の課題について、都庁担当・中丸記者の報告です。

引き続き「東京の顔」に選ばれた小池氏ですが、新型コロナを理由に街頭で直接公約を訴えることはなく、有権者と「ソーシャルディスタンス」を保ったままの静かな選挙戦は、事実上、小池氏の信任投票となりました。

小池氏圧勝の理由の1つは、新型コロナで、感染者の増加と共に小池氏の露出が増え、現職の強みを生かしました。「感染爆発」や「ロックダウン」などのキャッチフレーズで都民に警戒を呼びかける一方、休業要請への給付金支給をいち早く決めるなど、小池氏のリーダーシップと決断力が支持を得ました。

もう1つの理由は、小池氏と対立してきた自民党が候補者を擁立できず、さらに、野党も候補者を一本化できなかったため、「反小池票」が分散しました。

再び圧勝した小池氏ですが、都政では難局が続きます。

都内の新型コロナの感染者は4日連続で100人を超え、再び感染拡大に直面しています。感染防止と経済活動の両立をどう進めるのか手腕が問われます。

そして、延期された東京オリンピックも課題です。中止となれば、競技会場や費用がムダとなり、大きなダメージとなりますが、開催しても、延期に伴う追加の費用がのしかかります。

コロナによる景気悪化で都の税収は減少する見通しで、コロナ対策とオリンピック、そして厳しい財政運営と、2期目の真価が問われます。

さらに、来年の都議会議員選挙で、小池氏が都民ファーストの会を率いて自民党と戦うのか、それとも別の道を選択するのかも注目されます。