工事入札であっせん収賄 元千代田区議に懲役2年6か月、執行猶予4年
東京・千代田区が発注した工事の入札情報を漏らし、見返りに賄賂を受け取った罪に問われている元区議の裁判で、東京地裁は16日、元区議に懲役2年6か月、執行猶予4年の判決を言い渡しました。
元千代田区議の嶋崎秀彦被告は2020年、千代田区立お茶の水小学校・幼稚園の設備工事をめぐり、入札情報を漏らし、見返りに、業者側から現金や商品券などの賄賂を受け取った罪などに問われています。
東京地裁は16日の判決で、「公務員の職務の公正さとこれに対する社会の信頼を損なう悪質な犯行だ」と指摘。
また、「情報を漏らすことで自身の政治活動に対する支援を受けることも目的とし、見返りを要求して利益を得ていることからしても動機に酌量の余地はない」と述べました。
その上で、「議員辞職し、犯行を認め謝罪もしている」として、嶋崎被告に懲役2年6か月、執行猶予4年の判決を言い渡しました。