都内の感染状況「最も深刻な状況にある」
新型コロナウイルスの新規感染者が238人となった東京都は、専門家を交えた会議を開き、都内の感染状況について、先週に引き続き、4段階の警戒レベルのうち、最も深刻な状況にあると発表しました。
国立国際医療研究センター・大曲貴夫医師「前回と同じです。感染が拡大していると思われると。新規陽性者数ですが、先週より増えています。緊急事態宣言下での最大値を超えている」
会議で専門家は、新規の感染者が緊急事態宣言下での最大値を超え、感染経路が分からない人も、宣言が出ていた時の最大値とほぼ同じになったと説明しました。また、中高年の感染が増えたほか、重症患者が先週より倍増して、40代・50代の重症例も出ていると指摘しました。
都は感染状況について、先週に続き、最も深刻な「感染が拡大している」と分析し、小池知事は、23日から始まる4連休について、「外出はできるだけ控えてもらいたい。特に高齢者などはお控えいただきたい」と強調しました。
一方、会議では専門家から、「東京の医療体制がひっ迫していないとの政府の認識は誤りで、大丈夫だから旅をしましょうという根拠に使われないことを望みます」との意見も出ました。