沖縄県、辺野古のサンゴ移植巡り国を提訴
沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設先とされる名護市辺野古のサンゴの移植を巡り、沖縄県は新たに、国を相手取った裁判を起こしました。
防衛省は去年、辺野古の埋め立て予定海域に生息する約4万群体のサンゴの移植に向け、サンゴの採取許可を求める申請を沖縄県に提出しましたが、沖縄県は許可の判断をせず、農林水産相が採取を許可するよう県に是正の指示を出しました。
この問題で、総務省の第三者機関・国地方係争処理委員会が先月19日、農水相の是正指示について、「違法ではない」と判断したことから、沖縄県は22日、農水相の指示取り消しを求めて、福岡高裁那覇支部に提訴しました。
国と沖縄県との間では、これとは別に、辺野古の埋め立て承認撤回の効力を巡る裁判も続いています。