品川で“地域クラスター” 感染経路とは?
東京では28日、新たに266人の新型コロナウイルス感染が確認されました。
都内で新たにクラスターも発生し、品川区は“地域クラスター”が起きたと判断しました。
■20人規模の飲み会で4人が感染
28日の東京都の新規感染者は266人でした。27日は131人でしたが、28日は再び200人を超えました。検査の数は、27日に比べて倍近くでした。
場所別で最も多かったのは家庭内で14人。続いて“夜の街”関連10人。職場が9人。会食の8人のうち、4人は20人規模の飲み会で感染したとみられていて、他の参加者にも感染が広がっている可能性があります。
■“地域クラスター”とは?
都内で新たにクラスターも発生していますが、そのひとつが、品川区東大井5丁目です。28日、品川区の職員らが飲食店を個別訪問しました。この地域は約200軒の飲食店が密集していて、これまでに4つの店舗で6人の感染が確認されています。そのため品川区は“地域クラスター”が起きたと判断しました。
感染が確認された飲食店をA・B・C・Dとします。飲み屋街なので、いわゆる居酒屋を想像してください。
最初に感染が判明したのは、Bの店を訪れた客でした。その後、Bの店主の感染が判明しました。さらに調べていくと、Bの店の常連だったAの店主や、Aを訪れた客の陽性が次々と判明します。
これだけではなく、最初に分かった客が以前行ったことがあるCの店主、同じエリアにあるDの店主の感染も判明しました。
東大井5丁目はそれぞれの店同士の距離も近く、10人で満員になるような狭い店も多いです。そのため、密になる環境ではあります。
品川区の担当者に聞くと、このエリアはいわゆる“はしご酒”をする人も多く、常連客と店主が流動的です。よって、一般的な個別の店のクラスターには該当しないけれど、“地域クラスター”として判断した、ということです。
人が動くとウイルスも動きます。行く人も迎える人も共に万全の感染対策をとって、無症状の人がうつすというコロナの特徴を理解し、誰かにうつしてしまうのかもしれないという気持ちを常に持ちたいものです。
2020年7月28日放送 news every.「ナゼナニっ?」より