発熱外来は「限界近い」 迫り来る“第8波” ご当地キャラもエール…“ヒレ洗って”感染対策!?
新型コロナウイルスの感染拡大が続き、医療現場から「“第8波”の入り口にいる」との指摘も出ています。発熱外来は「限界に近い」と懸念の声もあがる中、イベントの開催にも警戒が高まっています。イベントに集まったご当地キャラも、気をゆるめず、みんなで乗り越えようとエールを送っていました。
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先週土曜日、発熱患者を診察している東京・世田谷区のクリニックでは、30代の女性患者が発熱の症状を訴えて診察を受けていました。
医師
「だるくて、熱が38.8度くらい?」
女性患者
「はい。せきは、きのうはあったんですけど、きょうは一切出ない」
「熱がつらいので…」
女性は検査したところ、新型コロナ「陽性」でした。
こちらのクリニックでは、発熱外来を訪れる患者が1か月前の3倍ほどに急増。うち、7割が陽性となる日もあり、1か月前と比べ「陽性率」も上がっているということです。
この状況に医師は、“第8波”の入り口と警戒を強めています。
かやしま医院 萱嶋信介院長
「“第8波”の波に入っているんではないかと危惧されます」
そして同時に警戒しているのは、“新型コロナ”と“インフルエンザ”の同時流行です。萱嶋院長も診察で患者に「インフルエンザと合わさっちゃったら嫌だもんね」と声をかけます。
東京都の小池知事は18日の会見で、発熱外来に“診療時間の拡大”などを要請する考えを示しましたが、ワクチンの接種などで土日返上で働くこの医師からは、限界が近いという声もあがっています。
萱嶋信介院長
「かなり限界ですよね。物理的な話っていうか。(同時感染で)重症者が増えるかもしれない」
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21日に発表された東京の感染者数は4619人。前の週の同じ曜日より17日連続で増加しています。
迫り来る“第8波”。都内にある宅配専門のスーパー「Oni GO 鷹番店」でここ1週間、注文が急増しているのが、新型コロナ用抗原検査キットです。
Oni GO 鷹番店 畠山太一副店長
「こちら抗原検査キットです。(前の週と比べて)1.5倍で販売されています」
ほかにも、ティッシュやトイレットペーパーなど備蓄用の注文が増えているということです。
畠山太一副店長
「また新たな波“第8波”が近づいているなと」「在庫はドンドンドンドン、ストックしていきたいと思っています」
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“第8波”を心配する声は、3年ぶりに開催されたイベント「世界キャラクターさみっと in 羽生 2022」でも聞かれました。20日に行われたイベントでは、ご当地キャラが埼玉県に集合。久しぶりの再会にファンは大興奮しました。
埼玉県から来た人
「癒やし、かわいい~」
神奈川県から来た人
「うれしいですね、やっぱり近くでふれあえるのが楽しいです」
参加したご当地キャラたちも、行動制限がなくなったことを喜んでいました。
香川県 うどんの妖精♪さぬどん
「(この3年は)なかなかね、遠くまでね、足を運ぶのはね、おもんぱかられたよね」
千葉県船橋市 ふなごろー
「(この3年は)配信でお届けしてたなっぴよ。基本、家にいたなっぴ、ずっと」
しかし、新型コロナの影響で対面での参加を見送ったご当地キャラも。
世界キャラクターさみっと in 羽生 実行委員会 大塚千鶴副委員長
「今年は開催方法が『対面方式』と『動画』の方で、リモート参加が3割くらいですね」
“第8波”が迫る中、それでも参加を決めたご当地キャラたちも、“感染対策”をゆるめていません。
佐賀県・有明海 有明ガタゴロウ
「飲み会とか、そういうのはまだ避けてる。石けんで手を洗うのが一番だよね! …ヒレだけどね!!!」
“第8波”に向けても、気をゆるめず、みんなで乗り越えようとエールを送っています。
有明ガタゴロウ
「暗くなったらだめだから、明るく笑えるように…その手助けをして、精神的にコロナをやっつけたいなと思ってる!」
ふなごろー
「まだこれから、いろいろ続くかもしれないけど、その先には明るい未来が待ってると思って頑張りたいなと思ってます!」