気象庁 大雨特別警報の基準変更を発表
気象庁は、警戒レベル5にあたる、大雨特別警報の基準を変更すると発表しました。今後は、狭い範囲で集中豪雨が起きた場合にも、大雨特別警報が発表されることになります。
気象庁は現在、短時間に猛烈な雨が降り続く場合、「命の危険」を示す警戒レベル5の大雨特別警報の検討を、5キロ四方の基準を使って行っていますが、今後、基準を1キロ四方に狭めることで、島嶼部などの面積が小さい市町村にしぼって、大雨特別警報を出すことが可能になるということです。
島嶼部以外でも、局地的に雨雲が発達し、狭い範囲で集中豪雨が起きた場合にも、大雨特別警報を発表できるようになるとしています。
また、基準を5キロ単位から1キロ単位に変更することで、危険なエリアをより精度良く絞り込むことができ、大雨特別警報の「空振り」や「見逃し」も少なくなると説明しています。
気象庁は、今回の基準変更で、「大雨特別警報は、より一層災害発生と結びつきの強い情報になる」とした上で、警戒レベル5の大雨特別警報の発表を待つことなく、レベル4の避難勧告が出された段階で避難するよう求めています。