「スマートウオッチ」活用法は “両腕”に装着する人まで… 専用の“外来”設置する医療機関も
腕時計が便利に進化したスマートウオッチ。市場規模は右肩上がりに拡大していて、利用者たちはすっかり“とりこ”になっています。活用の場面は日常生活や運動だけでなく、外国人の観光や医療分野でも――。どのような機能が便利なのか、街で聞きました。
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東京・渋谷で出会った女性は、2か月前までスマートウオッチを持っていなかったといいます。
専門学生(10代)
「人生変わりました。めっちゃ便利です。携帯と連動して支払いができたり、LINEとかがこれで見られたり…こんな感じで返信もできます。もっと周りに広げたいです」
すっかり、便利さに夢中になっていました。
電話やメールが来ると、振動で知らせてくれるため、“朝に弱い人”も安心です。
大学生(20代)
「電話に気が付かないから、これつけてた方がわかりやすい。あとアラームとかも振動くるんで。まじで起きないといけない日はつけて寝ます」
交通系ICカードと連携することもできます。
大学生(10代)
「時計をピッとして出ました。両手がふさがっていてもできるので便利」
スマートウオッチは子育て中ならではの悩みも、助けてくれるといいます。
主婦(20代)
「夫からの『今から帰るよ』『ご飯いる・いらない』とか連絡くれた時に、携帯を見ずとも抱っこしている時に見られるので」
さらに睡眠時間を計れる機能を使って、“寝不足解消”に役立てているといいます。
主婦(20代)
「自分がどのくらい寝られていたかを夫に共有すると、『寝られなかったから、寝かせて』とか、寝たいなというアピール」
スマートウオッチは“かゆいところに手が届く”ものです。
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22日、Appleからは、iPhoneの最新機種と同時に、スマートウオッチの人気機種、Apple Watchの最新型も発売され、店内はにぎわいを見せていました。
スマートウオッチの市場規模は年々拡大。MM総研によると、昨年度、国内での販売台数は約390万台で、来年度には500万台を突破するという予測もあります。
特に愛用者が多いのがランナーたちです。
皇居ランナー
「必需品だと思う。速度と歩幅、ピッチ、上下動、左右のバランス、高低差とかいろんな計測ができる」
なんと、両腕にスマートウオッチをつける男性もいました。
皇居ランナー
「こっちでスピード見て、こっちでピッチとかラップとか見ている」
表示する情報を左右に割り振ることで、走りながらでも確認しやすくしているといいます。
テニスが趣味の男性にも話を聞くと、「テニスのモード」があり、スマートウオッチをつけた腕の動きで、サーブの本数などが記録されるとのことです。
ファッション性に惹かれる人もいます。
フリーター(10代)
「私は8割おしゃれでつけています」
会社員(20代)
「カバーいろんな種類あるので、きらきらしたりとか、服によって変えられるのがいいな」
スマートウオッチは、スマホのように待ち受け画面を設定できます。
大学生(10代)
「ふとした時に時間を見るのと一緒に推しの写真を見られるので、開くたびにきゅんとして幸せな気持ちに」
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異国の地・日本を旅する外国人観光客にも聞きました。
イタリア人観光客
「通訳がいない時は、話したいことを翻訳するのに便利なんだ」
翻訳アプリを使ったり、目的地までの移動に使ったりして、ニッポンを堪能していました。
アメリカ人観光客
「新宿から渋谷までの行き方を登録していて、『次の駅で降りるよ』とか振動で知らせてくれるから、渋谷まで来ることができたの。『この電車にのって』『あと2駅で降りる』とか知らせてくれたわ」
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心拍数などを計る機能に注目し今年8月、“スマートウオッチ外来”を開設した医療機関もあります。
――きっかけは
総合東京病院循環器内科 滝村由香子医長
「『スマートウオッチで不整脈と言われたんです』と受診される患者がだんだん増えて(開設した)」
もし、「不整脈」を知らせる通知が出た場合は、病院を受診してほしいと話しました。