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金沢「近江町市場」には観光客も…被災地では“日常生活”いまだ遠く

2024年1月29日 0:52
金沢「近江町市場」には観光客も…被災地では“日常生活”いまだ遠く
能登半島地震の発生から間もなく1か月となる中、被災地ではいまだに厳しい環境で避難を続ける人がいました。

金沢市民の台所、「近江町市場」。地震で減っていた観光客の数が少しずつ戻ってきています。

市場を訪れた人
「来た方がいいのかなと思って」「応援という意味でも」

その一方、この時期、北陸の海鮮は何を食べてもおいしいといいますが、能登産の魚は、いまだに十分な量を入荷できていませんでした。

鮮魚店
「漁師さんも大変で(漁に)出られなくて」「一部しかお届けないのが本当に残念」

およそ5000軒の家屋が被害を受けた石川県珠洲市。記者が取材をしていると、壊れたシャッターの隙間から出てきた男性。避難所へは行かず、棚などが散乱した店舗兼自宅の一角で生活をしているといいます。

在宅で避難生活 北川伸夫さん
「今まではろうそくの生活だったけど、ストーブを引っ張り出して灯油も買い置きがあったから、それで暖をとって」

自宅は応急危険度判定で「危険」を示す赤色。それでも家に残る理由は…。

在宅で避難生活 北川伸夫さん「本当に困った人がいっぱいいるから」「(避難所に行っても)ざわざわしたら寝られないんだろうな…」「生きとるだけやけどな、日々を」

そして、同じく被害が深刻だった輪島市には、多くの人が待っていたものが到着しました。

母親「本当にありがたいですね」「どうしても汚してしまうので、漏らして着替えるとかもありますし」

娘「早くお洗濯したいよー」

これは、洗濯機を積んだトラック。断水が続く地域でも洗濯ができるようにと、宮崎県から駆けつけたといいます。

女性「ふかふか。家で干すよりふかふか」

1日でも早く元の生活へ…。この思いとともに、地震発生からもうすぐ1か月を迎えます。